インディーズバンドの聖地“弘大(ホンデ)では、毎日のようにインディーズバンドによるライブが行なわれているが、その立役者といえるレーベルが“パステルミュージック”。ドラマ「コーヒープリンス1号店」(韓国MBC放送2007年7月〜8月)の番組プロデューサーがインディーズ好きの女性だったことで、主題歌とサウンドトラックに“パステルミュージック”の音楽を起用。トレンドに敏感な“パステルミュージック”が音楽制作を担当したことにより、舞台となった弘大(ホンデ)は文化の発信地としてブランド化され、カフェ文化が形成された。
大学路が今、演劇の街として日本人観光客が多く訪れるようになったように、弘大にもインディーズバンド好きな日本人が訪れるようになることを願っている。
“パステルミュージック”とはどんなレーベルなのか、わかりやすく説明した記事(韓国記事の翻訳)があるのでここに紹介する。
さわやかな音楽サラダを一口いかが?
まっすぐ!まっすぐ!レーベル - パステルミュージック
"カワイイ、カワイイ笑うときカワイイ"。ちょっとはにかにかんだ歌詞をささやいて一人ぼっち達の心を燃やした砂糖のように甘いレーベルがある。ハミングアーバンステレオ、小規模アカシアバンドなどを輩出した
"パステルミュージック"がまさにその主人公。
パステルミュージックは2002年の設立後、最大規模に成長したインディーズレーベル系の実力者だ。彼らが誰なのかよくわからない場合はドラマ「コーヒープリンス1号店」のOSTを注意深く聞いてみよう。「コーヒープリンス1号店」でチェ·ハンソン役を引き受けたイ·ソンギュンが甘い声で歌った "海の旅"の原曲はパステルミュージック所属のチオライノの歌だ。また、ドラマニューハートでナム・ヘソク役を引き受けたキム·ミンジョンのテーマである
"私には愛ひとつ"は、よりメロディのボーカルの水晶を呼んだ。そのほかにも多くのCFの背景音楽とゲームのOST、CYON(LGの携帯電話)で出てきたクッキーフォンのスイートダイアリーなどパステルミュージックは、私たちの日常に近いところで曲を演奏している。これは、パステルミュージックがインディーズレーベルで終わるのではなく、大衆との密接な関係を通じて大衆音楽の方向性を決定するのに寄与していることがわかる。
初めパステルミュージックは海外アルバムを輸入販売する企画会社だった。国内レーベル活動は "私たちは下着もできたし女も増えたよ(下着バンド)"を獲得して開始された。その後、チオライノのアルバムが発売された。その当時、多くの人気があったわけではないパステルミュージックは、新しいメンバーの参加を介して徐々に規模を拡大していくことができた。現在発売している国内と海外アルバムの割合は6対4程度である。
パステルミュージックは筋肉質的な感情を極力排除して、春風のような感じの軽音楽を志向する。パステルミュージックのイ・ウンミン代表は "筋肉質的ではない感受性を配慮しようとする優しさと思いやりのような態度だ。これは私たちパステルミュージック全般を支配する感受性であり、それが私たちの競争力だと思う "と伝えた。憂鬱だが不安でない女性らしい肯定的な感性がパステルミュージックのメイン魅力なのである。
もちろん穏やかな音楽だけではなく、鋭い音色を盛り込んだ "ブルサジョ"や"私たちは下着もできたし女も増えたよ(下着バンド)"のようなバンドもいる。しかし、基本的な感性は、すべて繊細で可愛らしい。既存の音楽家たちが拾いだせなかった耳の中に響く電子音と柔らかなメロディーはパステルミュージックの本質である。国内に知られていたインディーズ音楽界の主流は、主に少数のマニア層が探したロック音楽がほとんどだった。パステルミュージックはインディーズ音楽を眺める大衆の認識を変え、大衆に新しいジャンルを紹介する足場となった。
メジャーとマイナーの境界に立っているパステルミュージック。大衆性を失うことなく、商業的に偏らない
"おいしく和えられたサラダ"のようなさわやかな音楽をこれからも期待している。(cauon.net/news 2009年03月23日(月))
お金よりも音楽、人気よりも個性
レコード会社 “パステルミュージック”イ・ウンミン代表のインタビュー概要
■他の一般的な制作会社と異なる点は
一般的にメジャー企画会社と呼ばれるところはミュージシャンが事務所に所属し搾取される側面がある。しかし、“パステルミュージック”とミュージシャンの関係は雇用者と雇用者ではなく、一緒に成長していく対等なパートナーの関係だ。
■インディアルバムを出しても収益が残るのか
メジャー企画会社はアルバムを製作するときに作曲と作詞料に大きなコストを支払う。一方、“パステルミュージック”のミュージシャンたちはほとんど音楽を直接作るシンガーソングライターであるので 初期資本が少なく少なく売れても利益が残る。
■特に気を使う部分は
多くの人々が“パステルミュージック”から発表されたアルバムを見てCDカバーが本当に素敵だと言う。実際に我々は、CDカバー製作にプロのデザイナーを置いているほど気を使っている。
■仕事をしながら難しい点はないか
自分だけの独特の音楽をしていてメジャー企画会社が受け入れてくれないミュージシャンにチャンスを与えたかった。私たちがまだ発掘していない優れたミュージシャンたちがあまりにも多い。だから、このように才能ある新人たちがデビューすることができる舞台を用意してあげたい。
■インディーズ音楽の価値と魅力は
我が国では“インディーズ”がアマチュア的で質も落ちるという偏見が広まっているが、実際にはそうではない。インディーズバンドは資本に依存せず、自分たちがやりたい音楽をする人々である。食べる時も、様々な料理に接しながら食生活の質を高めるように、音楽もよく聞くことができる主流の音楽とは別の味の音楽が必要だ。多くの人々が聞くR&Bやダンス、バラード曲はほとんど似ているし、すぐに飽きはずだ。しかし、個性が生きている様々なインディーズ音楽はボーカルと歌詞、ミキシングなどすべての部分がすべて差別化される。このような魅力があるためインディーズバンドのアルバムはキラキラ流行せずに出てきて1年が経っても着実に売れたりする。(成大(成均館大学)新聞 2006年05月20日(土))
持論だが、最近のK-POP、特に流行のダンスミュージックって商業主義的な色が強く、化粧品屋さんやデパート、巨大な販促イベントみたいな場所でしか似合わないように感じる(音楽専門家でないので偏見が強いですが)。だから、彼らの曲って1枚の巨大なポスターにしか見えない。その一方でソウルの裏路地にある可愛らしいカフェなどに行くとインディーズ音楽が流れている。そこでアコーステックなメロディーのインディーズフォークなんか聴くと、日頃忘れていた近くにあるものや、夢とか、空想とか、小さな悩みとかがよく見えて、自分の心と対峙する素敵な時間を過ごすことができる。
エピトンプロジェクト『遺失物保管所』-キラキラ輝く
明け方ごろ、隣の家々の灯りが全部消えていて、
ひそかにコソコソと歩く猫のように外に出て…。
どこまでもペダルを踏んで走ることができる自転車と、
耳元には私たちが一緒に聞いたその歌がまた流れだして…。
キラキラと光る小さい星、それよりは近い街灯の灯り。
どこかに、ここに、どのあたりなのか、共にしたあなたとの足取り…。
キラキラ光った私たちの姿、低くささやいた声。
かすめて行くすべての風景の中で、向き合うあなたとの記憶…。
時はもうすでに春になったんだな...。
このとても可愛らしく、透き通った淡い切なさが清々しい。数年前のある日の散歩の途中、大学路の裏路地にある可愛らしい喫茶店からこの曲が流れていた。可愛らしい風景と可愛らしい歌の出会い。散歩の途中で可愛らしい花を見つけたような瞬間、すぐにこの曲を好きになった。その時は曲をただ聞き流していただけで、誰の曲かわからないまま時が過ぎ遠い記憶の中で忘れかけていた。1年ぐらい前からエピトンプロジェクトの曲が好きになった。そして、この曲を作曲したのがエピトンプロジェクトであったことを知り、この曲との再会を果たした。
かつて弘大(ホンデ)の女王と呼ばれていた韓国を代表する女性シンガーソングライター"ハン·ヒジョン"(パステルミュージック所属)。夢幻的で繊細な少女の感性の曲、眠れない夜や辛い時に彼女の歌を思い出す。昼よりも心が感性的になれる夜。ゆっくりとどこでも飛んでいけるような彼女の歌声は、私たちの夜を感性的にする。聞くたびに過ぎ去った過去のことが思い浮かんでくる。
細い腕と長い指、真っ白な肌、サークルレンズをはめたような黒くて大きな瞳。彼女の音楽から感じられる魂の響きはこの瞳から出てくるのかもしれない。曲名は“ラブレター”
●Lucia(シムギュソン)withエピトンプロジェクト - 『さよなら、さよなら』
●屋上月光-『静かな』
静かな私の湖に君はいつのまにか座ってあの終わりを眺めているんだね...♪
●ミスティーブルー -『赤いレンガの家バイエル』
真っ白なワンピースと白いカーテンの間で、真っ赤なレンガ造りの家の2階で流れでる、耳慣れたピアノメロディ~♪
●ラブホリックス-『エコー』
女性ボーカルが歌う甘くてモダンな音楽が特徴的な韓国ロックバンド。
●ラブホリックス-『人形の夢』日本語字幕
●Zitten- 『そばに』
そばにいて、そう..誰も知らない君の香りが深く今日はYou just call me againAnd singer a song agian君の香りが深く♪
●Sentimental Scenery - 『Tune Of Stars』
韓国インディーズエレクトロニカ・アーティスト、軽快なメロディーがグット